懐いていない成鳥のインコを手乗りにする方法

手乗りインコ

人に懐いていない鳥を「荒鳥(あらどり)」と呼びます。

インコは雛のときに人間がさし餌をして育てれば、人に懐き自然と手乗りになります。だけど、給餌を親鳥に任せていたり、さし餌をしていてもしばらくコミュニケーションをとっていなければ、荒鳥になります。

手乗りにしたければ雛から飼うのが1番の近道ですが、さまざまな事情から成鳥のインコを迎えることもあると思います。

その場合も、「大人だからもう懐かない」なんてことはないので、諦めないでください。

大人のインコも根気よく接していれば人に懐くし、手に乗ってくれるようになります。

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成鳥のインコが手乗りになるまでにしたこと

うちで飼っているセキセイインコのキューちゃんは、ケージを覗き込んだだけで怖がって逃げまわるような、完全な荒鳥でした。

少しづつ距離を縮め、半年ほどで指に乗るようになり、1年半経った今では飼い主の手に求愛してくるほど懐いています。

個体差はあるので、数ヶ月で手に乗る子もいれば1年以上かかる子もいます。時間はかかるかもしれないですが、距離が縮まればインコとの暮らしがもっと楽しくなるので、ぜひ挑戦してみてください。

わが家に来たときの状況

  • 生後3年以上
  • 人を怖がる
  • 野菜やおもちゃも怖がる
  • とにかく臆病

わが家の荒鳥キューちゃんは、もともと遠方にある実家で飼われていました。両親が知り合いからもらって飼っていたのですが、インコの飼育に関心が薄く、金魚を飼うような感覚で飼っていました。

薄暗い玄関の隅っこで、餌を与えられているだけの状態でした。野菜やボレー粉は与えておらず、餌も殻が出ないようにムキ餌でした。

見るからに痩せていて、目つきが鋭く、羽はボサボサ。人を見ただけで怖がり、餌をあげようと近づいただけでケージの中で暴れる始末。あまりにもかわいそうだったので、見兼ねて引き取ることにしました。

初日は以前と同じ環境で

はじめの日と翌日は、前の家と同じように、人があまり通らない廊下で過ごしてもらいました。

餌を入れるとき以外あまりケージに近づかないようにし、とにかく怖がらせないように気をつけます。いきなり環境が変わるとストレスになるので、餌もはじめは以前と同じものを与えました。

3日目、リビングに移動

3日目にリビングに移動。この日から餌も殻付きのものに。放鳥はせず、掃除や餌を変えるとき以外はあまり近づかないようにします。

とにかく人間がいる状態に慣れて欲しかったので、特に意識したのは「インコに人間を観察させる」こと。

そのため、ケージの置き場所は以下の点を注意しました。

  • 出入り口から離れている
  • 部屋全体が見渡せる
  • テレビから離れている
  • 適度に陽が差し込む明るい場所

わが家にはすでに手乗りのピーちゃんがいたので、ピーちゃんの隣にケージを置きました。

ピーちゃんと同じおもちゃをケージに設置しましたが、興味を示さないどころか、怖がって近づかない。「これもダメだろうな」と思いながら試しにつけた鏡のおもちゃだけは、なぜか気に入ってくれて、その日から1日中鏡の前で過ごすようになりました。仲間にすがりたかったのかもしれないですね。

1週間〜3週間

少しづつ人間の姿に慣れてきたようで、ケージに近づいても怖がらなくなってきました。

青菜や粟の穂も毎日ケージ内に設置するけど、食べてくれたのは数日後。きっかけは隣のケージで、ピーちゃんがおいしそうに食べるのを見たから。そのときはじめて「これ食べれるんだ」と気づいたのかも。

一度味を覚えると、小松菜や粟の穂は好物になったので、ケージに設置する前に、ケージの外から手に持ってあげてみます。

はじめは「食べたいけど手が怖い」という感じで、なかなか食べてくれなかったけど、数日続けると食べてくれるようになりました。

声をかけながら毎日5〜10分くらい行います。大切なのは、とにかく怖がらせないこと。

4週間〜半年

ケージの外から小松菜を食べるようになったら、今度はケージの中に手を入れてあげてみます。はじめはできるだけ長い葉っぱからはじめ、食べてくれたら次の日は少し短くします。怖がって食べなかったら、また長い葉っぱに戻します。

1日1mmづつ近づくくらいの気持ちで、焦らずゆっくり、毎日続けます。

インコとの距離が近づいてきたら、最終的には手のひらに餌をのせて、食べに来るのを待ちます。いつもあげている主食の餌より、小松菜や豆苗や粟の穂など、インコの好物の方が食べにきてくれます。

手から餌を食べるようになっても、手に乗るのは少し難関です。まだ手を怖がるそぶりを見せたら、一つ前に段階に戻ってみましょう。「三歩進んで二歩下がる」の精神です!

うちのキューちゃんは、手に乗って餌を食べてくれるまで、半年ほどかかりました。

はじめての放鳥は

手に乗るようになるまで放鳥はしないでおこうと思っていましたが、ピーちゃんを放鳥しているとキューちゃんも外に出たがるようになったので、試しにケージの扉を開けてみました。

勢いよく飛び出したのはいいけど、なんと、飛べなくて床に落ちてしまいました。何度も飛ぼうとするけど、壁にぶつかってしまい、インコも飼い主もパニックに!

成鳥だから飛べるもんだと思っていましたが、一度もケージから出たことがないので、飛ぶことができなかったのです。衝撃でした…。

その日は、部屋の隅でバテているところをバスタオルで包むように捕まえて、ケージに戻しました。その後、数日は放鳥を控えていたのですが、やはり外に出たがるので思い切って放鳥を再開しました。

何度か壁にぶつかることもありましたが、1週間ほどでちゃんと飛べるようになりました。

懐いていないインコの放鳥の仕方

1羽で飼っていると、ケージの扉を開けても出てこないことがあります。荒鳥にとって、ケージの中が最も安全で、落ち着くからです。その場合は無理に出さないで、毎日決まった時間に10分〜30分ほど扉を開け、少し離れて出てくるのを待ちましょう。

絶対に手を入れて無理やり出してはいけません。

ケージに戻すときも、手で捕まえると、せっかく築いた信頼関係が崩れてしまいます。指に乗せてケージに戻すのが理想的ですが、どうしても捕まえなくてはいけないときは、タオルでそっと包むようにして捕まえます。

個体差もありますが、キューちゃんはこの方法を繰り返しているうちに、「タオルに乗ればケージに戻れる」と学習したようで、ケージに戻りたいときは進んでタオルに乗るようになりました。

そこからは、手に乗せたタオルの面積を徐々に狭くしていき、最終的には素手でも躊躇なく乗るようになりました。

手乗りになったら

無事に手に乗ってくれるようになっても、忘れられないように毎日コミュニケーションをとるようにしましょう。

人間を怖がらなくなったら、今まで無関心だったおもちゃで遊ぶようになったり、おやつや野菜もモリモリ食べ、別人(別鳥?)のようにのびのび暮らしています。

雛からさし餌で育てたベタ慣れのインコもかわいいですが、少しづつ仲良くなれる成鳥のインコもかわいいです。

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