インコが自分の言うことを聞いてくれたらいいなと、思うことはないですか?
インコは頭がいいので、トレーニングをすると飼い主の指示をきちんと理解して、思うように動いてくれるようになります。
たとえば、次のような場面で、クリッカートレーニングが役に立ちます。
- インコの体重を量るとき
- 放鳥後ケージに戻すとき
- 高いところに止まって降りてきてくれないとき
この記事では、クリッカーを使ったトレーニングのはじめ方についてまとめています。
準備するもの
準備するものは、ごほうびのエサとクリッカーです。
クリッカーは、押すとカチッと音が鳴るもので、ペットショップの犬用品の売り場などに置いています。
エサはいつもあげているシードやペレットなど、ひと口で食べられるものにします。
片手でササっと開け閉めできるケースがあれば使ってもいいし、なければ手であげても構いません。
クリッカートレーニングの方法
クリッカートレーニングは、インコが指示どおりに動いたら、クリーカーを1回鳴らして、エサをひと口与えるというのが基本です。
クリッカーの音は、「OK」や「 Good」と同じ意味です。
人間の言葉で「よし!」や「いいよ」などと褒めても、日によって声のトーンが変わったりするので、インコにうまく伝わりません。
クリッカーの音は毎回同じなので、「クリッカーの音=褒められている」と覚えやすくなります。
トレーニングをはじめるときは
トレーニングはインコが落ち着いているときに、1日5〜10分くらい行います。
インコがおもちゃで遊んでいたり、飛び回っているときは、落ち着くまで待ちましょう。
あまり長い時間トレーニングをしていると、集中力がなくなるし、お腹がいっぱいになるので、5〜10分くらいで終わるようにしましょう。
クリッカーの音を覚えさせる
まずは、クリッカーの音とごほうびのエサを紐付ける訓練です。
- インコと向かい合って、手はテーブルの下に隠します。
- クリッカーを1回カチッと鳴らして、エサをひと粒インコに与えます。
これを、10回〜20回ほど繰り返します。
クリッカーの音に反応して、エサを探すような仕草をしたら、次のステップに移ります。
「クリッカーの音→エサがもらえる」という法則がわかっていないようなら、次の日もまた繰り返します。
Lesson1「ここにのって」を教えよう
インコがクリッカーの音を覚えたら、簡単な指示を出してみましょう。
はじめは低めの小さな止まり木を使うと、やりやすいです。
インコから40〜50㎝くらいの位置に、止まり木をおきます。
近すぎると指示がなくてものってしまうので、近すぎず遠すぎずの距離にします。
インコに「ここにのって」と伝えるために、止まり木を軽くトントンとたたきます。
はじめは知らんぷりしたり、どこか違う方向に行ってしまうかもしれません。
だけど、何度も続けていると、偶然止まり木の方にむかって歩くことがあります。
このとき、少しでも止まり木に近づいたら、クリッカーを鳴らしてエサを与えます。
何度も繰り返していると、インコも「こっちの方に歩けばエサがもらえる」と覚えます。
そうして止まり木までの距離を縮め、最終的には止まり木にのった瞬間にクリッカーを鳴らします。
はじめはうまくいかなくても、毎日根気よく続ければ、必ずできるようになります。
一度「ここにのって」を覚えたら、止まり木以外のところでもトントンとすると、そこにのってくれるようになります。
体重を量るときや、ケージに戻すときにも使えるので、がんばって覚えてもらいましょう。
楽しみながらトレーニングをしよう
インコは、空気を読むことができます。
飼い主が笑顔で楽しみながら教えると、インコもトレーニングを楽しみます。
うまくいかなくてイライラしてきたら、その日のトレーニングは終了して、また次の日に挑戦してください。
クリッカーを鳴らしていても、笑顔で「いい子だねー」と声をかけほめてあげることを忘れないようにしましょう。
こちらの本にも、クリッカートレーニングの詳しい方法が載っています。
写真付きでわかりやすく紹介されているので、おすすめです。