インコの体調に異変を感じたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
インコは具合が悪くても、隠す習性があります。
明らかにおかしいときは、すでに病気が進行している場合もあります。
いきなり「病院に行こう!」と思っても、焦ってしまってどうすればいいのかわからないかもしれません。
今は元気でも、いつ何が起こっても慌てないように、日頃から準備だけはしておきましょう。
動物病院を探そう
鳥の診療が得意な病院を探す
まずは、家から近く通いやすい距離に動物病院がないか、ネットで検索してみましょう。
「鳥も診れます」と書いていても、実際は犬猫が中心で、小鳥に関しては少し知識がある程度という病院がたくさんあります。
小鳥の病気や治療は専門的な知識が必要になるので、できる限り鳥に詳しい病院を探しましょう。
「EPARKペットライフ」というサイトで、鳥が診れる動物病院を、検索&ネット予約することができます。
大阪でインコを診てくれる有名な病院
【高槻市】全国でも数少ない鳥類専門の病院です。院内はキレイで清潔感があり、鳥を診るための設備が整っています。近くに住んでいたら診てもらいたい病院No.1です。バードドックもやっているので、お近くの方はぜひ受けてみてください。
【堺市】犬猫も診ていますが、傷ついた野鳥の保護にも力を入れており、鳥の診療も得意としています。「鳥の診療ならココ」というほど有名です。天王寺にも「夕陽丘動物病院」という系列病院があります。
【大阪市鶴見区】我が家のインコたちはこちらの病院でお世話になっています。担当医制ではないですが、どの先生も優しくて丁寧です。いつも混んでいて待ち時間は1〜2時間ほどかかります。
【堺市】鳥専門ではないですが、鳥の診療にも力を入れていて、口コミでも評判の高い病院です。土日祝も診療しているので急な病気のときも助かります。
健康診断を受けてみよう
良さそうな病院が見つかったら、一度健康診断を受けてみて、通いやすい病院か見極めてみましょう。
特にペットショップからお迎えしたばかりのインコは、他の鳥から感染症のウイルスをもらっている可能性があります。糞便検査だけなら安く短時間で終わるので、病院の下見も兼ねて一度受診することをお勧めします。
こんな病院なら安心
- インコをスムーズに捕まえられる・保定ができる
- 飼育環境についてのアドバイスもしてくれる
- 治療内容をきちんと説明してくれる
- インコの全身をていねいに診てくれる
病院に行く時の注意点
ケージやキャリーに入れる
病院に行くときは、普段使っているケージかキャリーなどにインコを入れて連れて行きます。
病気やケガで受診する場合、ケージだと保温が難しかったり、止まり木から落ちてしまう可能性もあります。
その場合は小さめのキャリーか、雛のときに使っていたプラケースに入れて行くほうがいいでしょう。
同時に複数羽を連れて行くときは、一羽づつ別のケースに入れて行きます。
車の中や病院の待合室では、インコを外に出さないようにしましょう。
飲み水は移動中にこぼれてインコにかかると体温が下がってしまうので、入れずに行くかこぼれないように工夫しましょう。2〜3時間くらいなら、水は飲まなくても大丈夫です。
温度調節をする
冬は使い捨てカイロや湯たんぽで保温します。使い捨てカイロは酸素を大量に消費するので、ケースの外側に設置し、空気の通り道を確保します。
外の景色が見えると興奮して暴れる子もいるので、タオルなどで薄暗くして落ち着かせます。
夏は直射日光が当たらないようにし、温度が上がりすぎないように黒や厚手のバッグは避けるなど工夫しましょう。
糞を確保する
下痢便や血便など、いつもと違う糞をしていたら、乾燥しないようにラップに包んで持参します。
鳥は15〜30分の間に1度は糞をするので、持参できなくても診察までにしていれば、それを使います。
尿が多く水っぽい糞の場合は、尿検査をすることもあるので、ケースの底にラップを敷くか、敷き紙を敷かずに連れて行きます。
病院で伝えること
初診の場合は、問診票を書くことになると思います。主に以下のようなことを記入します。
- インコの年齢・性別・飼育期間
- 与えているエサの種類
- いつからどのような症状があるか
- 今までにかかった病気や使った薬
- 一羽飼いか複数飼育か
- 普段の飼育状況(温度設定や就寝時間など)
診察中は疑問に思ったことをなんでも質問しましょう。獣医師も飼い主にどの程度の知識があるのかわからないので、最小限の説明しかしないこともあります。
獣医に確認すること
- 病気の原因・治療方針
- 薬の与え方や内容
- 家で注意すること
- エサや副食(野菜やボレー粉など)の与え方
普段からキャリーに慣れさせておこう
うちのインコがはじめて病院へ行くときに、なかなかキャリーに入ってくれなくて、体調が悪いのに追いかけ回してしまい、かわいそうなことをしてしまいました。
そのときの経験を教訓にし、病院に行く予定があるときは、1週間前からキャリーに慣れさせるようにしました。
方法は簡単。放鳥のときに、キャリーの中に粟の穂をつけておびき寄せます。
キャリーの扉は開けっ放しにしておいて、いつでも出入りできるようにしておきます。
はじめは警戒して入らなかったけど、何日か続けると自分から入ってくれるようになりました。
病院に行くときも同じように入ってもらい、そっと気づかれないように扉を閉めます。
ケガや病気になるときは予測できないので、普段から、たまにでもいいのでキャリーに触れさせておくといいですね。