インコの主食にシードを与えている場合、主食だけでは足りない栄養素は野菜で補うことができます。
野菜にはビタミンとミネラルが豊富に含まれているので、できれば毎日、日替わりで色んな種類の野菜を与えましょう。
野菜以外にも、ボレー粉やサプリメントを副食として与えます。
野菜の与え方
新鮮なものを選び、よく洗ってから与えます。
冷蔵庫で冷やしたものはお腹を壊すこともあるので、常温に戻してから与えた方が安心です。
なかには、野菜を全く口にしないインコもいます。それでもやはり野菜はインコの体を作る上で必要なものですので、根気よく与えてみてください。
飼い主が食べていると欲しがる子もいるので、目の前で食べて見せたり、おもちゃと一緒に与えてみたり、小さく切り刻んだり、すりつぶしたり、色々工夫してみましょう。
一度味を覚えると、その後は自然と色んな野菜を食べられるようになると思います。
同じ野菜ばかりをあげると栄養が偏るので、いくつかの野菜を日によって変えることで、インコの食生活も充実します。
インコが食べてもいい野菜
日本でインコに与える定番の野菜は小松菜です。ビタミンA、鉄分、カルシウムが豊富で、その味や食感もインコに好まれます。
また小松菜は暑さや寒さにも強いので、プランターで1年を通して栽培することもできます。屋外だと虫がつきやすいので、室内で育てるのがおすすめです。
同じように栽培できるものとして、豆苗も人気があります。インコの食いつきも良く、栄養価も高いのでおすすめです。
他には、ちんげん菜、水菜、サラダ菜、パセリ、なども推奨されています。
それ以外に食べられるものは、春菊、カブや大根の葉、カボチャ、ニンジン、ピーマン、ズッキーニなどがあります。
与えすぎると良くない野菜
ほうれん草にはシュウ酸がたくさん含まれており、カルシウムの吸収が阻害されるとしてインコに与えるのに向いていません。毒ではないので、少量食べたぐらいで病気に直結するわけではありませんが、あまり与えない方が良さそうです。
同じ理由でキャベツも敬遠されますが、月に一度など、与えすぎなければそれほど問題はないようです。
レタスやキュウリなど、水分の多い野菜も与えすぎるとお腹を壊すことがあります。与える場合は少量にし、下痢をしていないかよく観察するようにしましょう。
ブロッコリーは賛否両論ありますが、蕾の部分には甲状腺腫を誘発する可能性がある物質が含まれているそうで、推奨していない獣医師が多いそうです。芽キャベツも同じです。
インコが食べてもいい果物
いちご、みかん、リンゴ、バナナ、キウイ、桃、メロンなど、ほとんどの果物は与えても大丈夫です。
本来、野生のセキセイインコは果物をほとんど食べません。食生活を充実させるという視点で考えると、たまには与えた方がいいみたいですが、糖分が多いので一口、二口くらいにしておいた方が良さそうです。
スイカは与えても大丈夫ですが、水分が多いので、食べ過ぎるとお腹を壊すことがあります。
皮の部分には農薬が多くついているので、皮は剥いて与えるようにしましょう。また、バラ科の植物の種は中毒を起こすことがあるので、与えないように気をつけましょう。
【バラ科の植物】イチゴ、リンゴ、さくらんぼ、桃、びわ、あんず
あまり与えない方がいい果物
レモンとグレープフルーツは「与えてはいけない」と書いている本もあれば、「与えてもいい」と書いている本もあり、よくわからないので与えない方が無難です。
ぶどうも皮の部分にタンニンが多く含まれるため、与えない方がいいという話もあります。
インコに与えてはいけないもの
アボカドとチョコレートは絶対に食べさせてはいけません!
アボカドにはペルシンという毒素が含まれており、インコだけではなく人間以外のどの動物にとっても毒です。
チョコレートに含まれるテオブロミンとカフェインは、中枢神経や循環器の障害を引きおこす可能性があります。
他には、玉ねぎ、ネギ、ニラ、ニンニク、ジャガイモの芽、モロヘイヤも中毒の原因となるので与えてはいけません。
麺類、パン、ごはんはそのうにカビが生えたり、体内で菌が繁殖したりすると言われています。ただ、一口食べてすぐ病気になるというわけではないので、少しくらい食べてしまってもあわてる必要はありません。
スナック菓子、アルコール、コーヒーなど、人間の食べるものも与えないようにしましょう。
放鳥のときは注意しよう!
少量でも小さなインコにとっては、死に至る可能性があります。放鳥する際は、キッチンに入らないようにするなど、十分に気をつけるようにしましょう。
食べても大丈夫か、はっきりと判断がつかないものは与えないのが無難です。健康にいいものを選んで食べさせてあげたいですね。