インコの健康を維持するためには、日光浴は欠かせません。
インコは太陽の光を浴びることによって、体内にビタミンD3を合成します。
ビタミンD3はカルシウムの吸収を助ける働きがあるので、これが不足すると「カルシウム欠乏症」などの病気を引き起こす原因になります。
インコの体調が良く、天気のいい日はできるだけ毎日、日光浴をさせるようにしましょう。
セキセイインコの正しい日光浴の方法
ガラス戸を開け、網戸越しで
ガラス越しだと、必要な紫外線がカットされるので、ガラス戸を開け網戸を閉めた状態で日の当たる場所にケージを置きましょう。
ケージ全体に直射日光が当たらないように、日影になる部分も作るようにします。
こうすることで、暑くなったらインコが自分で日影に逃げることができます。
時間は15分〜30分くらいで臨機応変に
日光浴をさせる時間は、できれば日差しが柔らかい午前中に、15〜30分くらいの短い時間で構いません。
夏の暑い日や、冬の寒い日は短時間ですませ、くもりで日が当たらないときは少し長めにするなど、その日の状況に合わせて時間を調整しましょう。
日影やくもりの日でも、空気や地面に反射した紫外線を浴びることができます。
インコから目を離さないで
猫、カラス、ヘビなどに狙われないように、日光浴中は必ず飼い主が近くにいて見守るようにしましょう。
ヘビはどんなに狭い隙間でも侵入してくるし、猫は上手に網戸を開けて入ってくることがあります。
屋内でも油断は禁物です。
また、ケージ内に日影を作っていても太陽の向きが変わって、いつの間にか暑くなりすぎていることもあるので、気をつけましょう。
日光浴ができないときはUVライトを活用しよう
できるだけ太陽光を浴びさせるのが望ましいですが、生活環境によっては難しいこともありますよね。
わが家も、日当たりが悪い上に、冬は防寒用のケースをつけているので、十分な日光浴ができていません。
そこで、UVライト(紫外線ライト)も活用することにしました。
UVライトの選び方
UVライトは、爬虫類用や熱帯魚用など様々なものが売っていますが、必ず鳥用を選ぶようにしましょう。
わが家ではビバリアの「スパイラルUVB For Bird」というのを使っています。
動物によって、必要な紫外線の種類(UVA/UVB)や強さが違うので、気をつけてください。
UVライトの使い方
クリップ付きのソケットで、ケージの上に設置します。
有効照射距離は商品によりますが、私が使っているライトは50センチまでと書いていました。
インコから50センチ以内にライトを取り付けます。
カーテンレールを利用して取り付けているため、少し距離があるので、放鳥中もオンにして、インコの方から近づいてもらっています。
照射時間は、説明書に記載がないので適切かはわからないですが、わが家ではタイマーで1時間ほど付けています。
照明としても使える
サーモスタットに接続して、タイマーを設定しておけば、外出時の照明としても利用できます。
私はこのサーモスタットを使用しています。
ヒーターは設定温度に応じて電源が入り、UVライトはヒーターとは別にON/OFFの時間を設定できるので、便利です。
UVライトもうまく取り入れながら、毎日の日光浴でインコの健康を保ちたいですね。
また、夏の日光浴は、熱中症にも注意しましょう。