ペット用の保温器具にもいろんな種類があるので、はじめて冬を迎えるインコにはどれを使えばいいか迷いますよね。
使い方によってはインコがヤケドしたり、火事になる危険もあります。
安全なものを選んで、正しい使い方をしましょう。
インコの保温グッズ
インコの保温器具には、それぞれメリットとデメリットがあるので、飼育環境にあったものを選ぶようにしましょう。
保温電球タイプ
ペットショップでもおすすめされた定番の保温グッズ。
熱を放射して空気を温めるので、ケージ全体の温度を上げることができます。
電球に直接触れられないようにカバーがついていますが、数時間使用していると、カバーの上部や側面が熱くなります。
インコが乗ったりかじったりしないように、ケージの外側につけることをおすすめします。
保温用のビニールやおやすみカバーが、ヒーターに当たらないように工夫しましょう。
20Wだとそこまで暖かくならないので、40W以上がおすすめ。
温度調節はできないので、サーモスタットは必須です。
保温電球のメリット
- ケージ全体を温めることができる
保温電球のデメリット
- 使い方次第でヤケドや火事の危険がある
パネルタイプ
ケージの側面に取り付けて使います。
ヒーターの近くだけ温まるので、インコが自分で寒いときに近づいて暑くなったら離れることができます。
真冬はパネルヒーターだけではあまり温まらないので、季節の変わり目のちょっと寒いときに使ったり、他の保温器具と併用して使います。
雛や病鳥の保温のときはケースの下に敷くなど、設置場所を選べるのがメリット。
約25〜45度の範囲で任意の温度に設定できるパネルヒーターです。
薄いので、狭いスペースにも設置できるのがポイント。
とまり木付き鳥用ヒーター。
寒いときに寄りそうことができ、自分で体温調節が可能。
小さくて設置しやすく、ヤケドの心配もなく安全です。
手を近づけるとほんのり温かい程度のパワーです。
これ単体ではそれほど温まらないので、他の保温器具と併用して使うことをおすすめします。
パネルヒーターのメリット
- インコが自分で温度調節ができる
- 電気代が電球タイプより安い
- 薄いので設置場所に困らない
パネルヒーターのデメリット
- ケージ全体を温めることができない
寝床タイプ
バードテントの底の部分に上記の「寄りそいヒーター」をつけて温めることができます。
バードテントで寝ている姿はかわいくて癒されますが、セキセイインコは繁殖のときだけ巣穴に入る習性があるので、バードテントを巣と勘違いして発情してしまう可能性があります。
使用するときは、過度に発情してしまわないか、注意しながら使うようにします。
保温効果はあまり期待せず、おもちゃのひとつとして与えるならありだと思います。
はじめは怖がって近づかないインコもいるので、おもちゃやおやつで慣れさせてからケージにつけるようにしましょう。
バードテントのメリット
- 入っている姿がかわいい
バードテントのデメリット
- 発情を誘発してしまう可能性がある
- 保温効果はあまり期待できない
インコの保温の基本
どのヒーターを使う場合でも、温かい空気が逃げないようにケージ全体を厚手のビニールやプラスチックダンボール、アクリルケースなどで覆うようにしましょう。
省エネにもなります。
大掛かりなものじゃなくても、プラスチックダンボールを箱状に組み立てて囲うだけでも十分暖かくなります。
普通のダンボールだと視界が遮られてしまうので、透明のものがおすすめです。
長く使うことを考えると、アクリルケースを買ってしまうのもありですね。
清潔感があり、掃除もしやすく、保温効果もバッチリです。
(出典:アクリ屋ドットコム「アクリル製 鳥かごケース(規格・セミオーダーサイズ)」)
参考サイト
ケージを置く位置にも注意
部屋の中でも床や窓の近くは、冷たい空気が滞留するので、離して置くようにしましょう。
エアコンやヒーター(人間用)の近くは暑くなりすぎることもあるので、気をつけます。
乾燥しすぎないように、加湿するのも大切です。
放鳥時も、ストーブやヒーターでヤケドをしないように注意しましょう。