セキセイインコは、朝起きて、夕方暗くなったら眠りにつく「昼行性」の鳥です。
規則正しい生活を好むので、毎日時間を決めてお世話をしましょう。
1日のお世話の流れ
朝、ケージのカバーを外す
ほとんどのインコは飼い主が起きてくるまで、静かに待っています。
朝、目が覚めたらまずはケージのカバーを外し、「おはよう」と声をかけながらインコを起こします。
餌を入れる
餌入れに残っている餌を捨てて、毎日新しい餌を入れます。
インコはいつでも飛べるように体を軽くしておく必要があるため、食べだめはしません。
お腹が空くたびにちょこちょこと餌をついばむので、餌入れは常に餌が入っている状態にしておきます。
出かけるときは、万が一帰りが遅くなった時のために、少し多めに入れておきます。
主食が混合シードの場合は、副食に野菜やボレー粉も与えます。
水を取り替える
水入れはぬめりがつきやすいので、きれいに洗って新しい水を入れます。
夏場はいたみやすいので、1日2回取り替えます。羽根や糞が入って汚れた場合も取り替えます。
サイフォン式の水入れを使うとゴミが入りにくいのでオススメです。
おすすめのエサ入れはこちらの記事でも紹介しています。
敷き材を取り替える
ケージの底に溜まった糞を掃除します。
新聞紙の場合は、数枚重ねたものをケージのサイズに切って敷いておくと上の一枚をめくるだけなので掃除が楽です。
「新聞を購読していない」「切るのがめんどくさい」という方には、市販のシートもあります。お値段がちょっと経済的ではないですが…。
他にも、殻や羽が舞い上がるのを防ぐ「バードマット」という敷き材もあります。吸水性もあるので多尿のインコにはオススメ。
毎朝、汚れた部分だけを取り除き、週に一度新しいものと交換します。
放鳥する
健康のために、インコをケージから出して遊んであげます。
飼い主がゆっくり時間が取れるときに、30分〜1時間ほど放鳥します。
日光浴をする
インコは太陽の光を浴びることでビタミンD3を作り出します。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあるので、カルシウム欠乏症などの病気を予防するためにも日光浴は欠かせません。可能であれば毎日、10〜30分ほど行います。
ガラス越しでは効果がないので、ガラス戸を開け、日光が当たる場所にケージを置きます。
ケージ全体に日差しが当たっていると、熱中症になることもあるので、ケージの半分は日陰になるように工夫します。
網戸越しやレースのカーテン越しでもOK。曇りの日でも反射光で紫外線が当たるので効果はあります。
猫やカラスに襲われることがないように、必ず近くで見守るようにしましょう。
日当たりが悪いなどで、どうしても日光浴ができない場合は、自然光に近いUVライトを設置するのもひとつの手です。
餌の殻を取り除く
1日に数回餌入れを確認して、殻がたまっていたら息を吹いて取り除きます。小さな餌入れの場合、新しい餌が殻に埋もれて食べられなくなることもあるので、必ず確認するようにします。
息で吹き飛ばすと目や口に入ってしまうという方にはこんな商品も。
日が暮れたら、ケージにカバーをかける
インコは1日の日照時間が長くなると、ホルモンバランスが崩れ、病気の原因になったり、発情を引き起こす原因になります。
できるだけ、野生のインコと同じように、日の入りの時間に合わせて寝かせるようにしましょう。発情過多のインコは、日照時間が10時間以内になるように調整します。
バスタオルなどでも代用できますが、明るい部屋だとそれほど暗くならないので、しっかり遮光できるものを選びましょう。
わが家は遮光カーテンで代用しています。
まとめ
規則正しい生活が理想ですが、仕事や学校などでなかなか難しいと思います。
インコと飼い主、お互いがストレスにならないように無理のない生活を心がけましょう。