本来セキセイインコの雛は、生後1か月半くらいまでは親鳥から口移しで餌をもらいますが、この時期の雛をお迎えした場合、人間が親鳥のかわりに餌を与えます。
この行為を「さし餌」と言います。
さし餌は正しく作って、冷めないうちに与えるようにしましょう。
さし餌の作り方
【材料と準備するもの】
- あわ玉(ムキアワ)
- フォーミュラ(パウダーフード)
- お湯
- 容器・スプーン
- 温度計(写真には写ってないですが重要です)
【さし餌の基本の作り方】
1.あわ玉をお湯に20〜30分ほど浸します。(浸していてもそんなに柔らかくなりません)
2.お湯をきり、パウダーフードを入れます。
3.60度以下のお湯を少しづつ入れます。
4.よく混ぜて40度くらいまで冷ましたら完成です!冷めないうちに与えましょう。
あわ玉とフォーミュラは1:1の割合で混ぜますが、食いつきが悪い場合はあわ玉の量を増やしてみて、慣れてきたら徐々にあわ玉を減らします。
さし餌は傷みやすいので作り置きはせず、毎回新しく作り直しましょう。
【硬さ】
幼い雛の方が柔らかいものを好みますが、水分が多すぎてもよくないので、育つにつれて水分量を減らしていきます。
はじめはポタージュくらいの硬さから、徐々にホットケーキの生地くらいの硬さにしていくのが目安です。
水分が少なすぎても食滞を起こしやすいので、気をつけましょう。
【温度】
インコの体温は42度と言われています。
親鳥が口移しで与えるときは、エサの温度も体温と同じくらいになっているはずなので、さし餌の温度も40〜42度で与えます。
冷めたエサを与えると、食いつきが悪くなるだけでなく、消化不良の原因にもなります。
与えている途中で冷めてきたら、湯煎をして温めなおします。
熱すぎるとやけどしてしまうので、温度計を使ってこまめに確認します。
パウダーフードを混ぜるときのお湯の温度は必ず60度以下にします。
熱湯を注ぐと、でんぷんやたんぱく質が変性し、そのうにカビが生えたり、消化不良の原因になります。
上記の作り方はあくまで一例です。雛の購入時に、ペットショップで与えていた内容を聞き、同じものを与えるようにしましょう。
昔はあわ玉だけを与えることがほとんどでしたが、最近は栄養面を考え、パウダーフードのみを与えるお店もあるみたいです。